pipiyokoのブログ

40の大台に乗りました。

いたばし国際絵本翻訳大賞に応募しました

ここ2年くらい、存在を知っていたけど取り組めなかった絵本翻訳を初めてチャレンジ・応募しました。

www.city.itabashi.tokyo.jp

絵本翻訳の登竜門と言われているコンテストです。確かに、他に絵本翻訳の公募って見当たらなかったな……。

英語部門とイタリア語部門が開催されていますが、筆者は英語部門で応募しました。

英語部門の今年の課題本は「LALA'S WORDS*1」、イラストレーションで賞を取った本のようです。

作者様のサイトを引用しました:

www.graceyzhang.com

翻訳した感想:

ムッズ・・・!!!

文章自体は、おそらくそんなに難しくはない、と思います。が、いざ日本語にすると色々不具合が出てくる(私だけか?)。

  • 説明調になる
  • 副詞句で後付けされる修飾句を入れると、やたら長い文になる などなど

こういうのって翻訳の勉強会とかに行くと、集合叡智やらテクニックやらである程度のコツはまとめられているかもしれませんけど。今回は、オール自分の経験でやりました。

個人的には褒め言葉 "I love you"とか、"You are so special"の訳が最後まで迷いました。

いやぁ、そんな日本人は褒めんのよ!!!

もう一点は、ストーリー内容ですね。まず、ラスト部分が納得いかなくてですね…ちょっと解釈がわかれるというか。同じことを英語圏のレビューでも見たので、同じことを考えている人がいてちょっと安心しました。

ただ、これは絵本なので。絵本のストーリーには、ときに、行間にしか書いてない過程があったり、普段ではなさそうな事象が出現してもおかしくない。

と納得させて、書き上げました。

あと、英文ではっきり書いていない箇所を日本語でもどう訳すか。補足したくなるんだけど、英文で書いてない情報は書かないほうがいいだろう、と納得させて(略

最後に、応募ギリギリで気づいたラストボス「わかちがき」!!!ひらがなで文が読みにくいので、読点とは別にあける文字間のスペースのことですね。

ーーーーー

と、種々ありつつも、無事、締め切りまで余裕を持って応募できました。自分の実力は出し切ったので、スッキリです。

「あれ以上の文はあり得ない。大賞になっちゃったらどうしよう★」と妄想しています。過去作は書籍化されている。妄想が膨らみますね。

受賞は2月に発表とのこと。

ーーーーー

おまけ

今作は、小さい女の子が主人公ですが、性格や行動が娘(5)に似ていました。そのため、作中のお母さんの叱り言葉がリアルに訳せたのですが、夫から「怖すぎる」と言われ……、難しいなぁ。

 

*1:英語タイトルを見て、「あ、複数形じゃん」てことは、物語中のあれもこれもWORDSに入るんやな...と気づきました(遅い)