ただいま、5歳娘と0歳息子を育てている2児の母。最近ひしひしと「子どもたち、生まれたときから個性が違うんだね??!」と感じている。
親として、子どもの個性は生かしたいと思っているのだが、私が失敗しそうになって気づいたことをシェアさせて欲しい。
この間、たまたま子ども連れでミニコンサートに行く機会があった。私はそのときあまり乗り気ではなかったのだが、それは過去上の子をコンサートに連れて行って気まずい思いをしたからだった。
当時上の子が行ったのは、泣いてもOKの赤ちゃん向けコンサート。所要時間45分くらい、楽器もちこみOKの参加型コンサートだったのだが、静かに聞いてほしい場面でマラカスを振り回し大声をあげるし、途中で飽きたのか、その後の対応が大変だった。
(泣いたっていいとはいえ、コンサートはまだ無理だったか)当時の私はあまり意識せずそう思った。だから、下の子に経験させるのはまだまだ先だよねと勝手に思っていたのである。
しかし、予想を裏切り、下の子はそのコンサートを真剣に聴き入った。1時間半の長丁場である。楽器もいいタイミングで鳴らして楽しそうだったのだ。
そのとき自分の踏みそうになった失敗を知った。
第1子はどうすればいいからわからないから、とにかくトライ&エラーを繰り返す。そして、トライして成功したものは次の子にも試してみるだろう。けれど、トライして失敗したものは?……試さないんじゃないかと。
私がそうだ。コンサートはトライしたけど失敗したので下の子に経験させられなかった。今回はたまたま経験できたからよかったけど、そのまま経験させていなかったかもしれない。
失敗したことをもう一度やってみるのは避けたくなる。あまりいい思い出ではないし、やったところで同じように失敗する可能性もじゅうぶんにある。
でも、その失敗したことが次の子の可能性になることだってあり得るのだと知った。
第2子を育てていると「(上の子で慣れているから)気が楽でしょう」と言われることがよくある。
確かに、経験は大きい。泣き声ひとつに狼狽えなくなったし、そのほか育児での苦痛も、多くはそんなものだとあきらめられる。経験が、一人当たりの精神的な負荷をだいぶ下げてくれるのは間違いない*1。
しかし、それだけでは見落とすことがあるのだ。すごく大事な経験だった。
ほんとうに子どもはオーダーメイド品ですね。